President's Blog
社長ブログ

22 Mar. 2025

デニムを知るうえで欠かせない本藍とインディゴの違い

こんにちは、デニムスーツinBlue代表/松岡浩文です。

前のブログでは、本当によく尋ねられる「デニム、ジーンズ、ジーパン… その違いは?」について書きましたが、今回はそれに次いでよく尋ねられる、「本藍とインディゴの違い」について書きたいと思います。

初めにお伝えしておきたいのですが、アパレル業界、特にデニム業界においては、思った以上に言葉の定義があいまいです。それでも、なんとなく物事が雰囲気で流れていくのがこの業界の不思議なところでして、本日は「本藍とインディゴの違い」を解き明かそうと思います。

両者を区別する際に、まず前提として、両者はともに染料であるということを理解して下さい。

本藍(ほんあい)とは:
藍の葉の汁から作られた天然の染料のこと

  • 天然の植物の葉を発酵させて作られます。
  • 植物由来の天然染料でインドが発祥と言われ、12世紀には既にヨーロッパに伝播していたと言われています。
  • インド藍、蓼藍(たであい)、琉球藍(りゅうきゅうあい)など、藍の種類が全世界に豊富にあります。
  • 徳島地方は今でも藍の産地としては有名ですが、かつて日本各地で藍の生産は行われていました。
  • 世界で最も古くから用いられてきた植物染料と言われています。
  • 衣服以外にも薬草や漢方、生薬としても重宝されたとも。
蓼藍の葉

インディゴ(合成インディゴ)とは:
本藍と同じ化学式をもち、化学的に量産化に成功した染料のこと

  • 1883年にドイツ人のバイヤー氏がインディゴの化学構造を解き明かし、1887年にドイツで初めて工業化された。
  • 1897年にはBASF(バディッシュアリニンソーダ工業会社)によって量産化に成功しました。
  • 現代のジーンズに使用されるインディゴと言えば、ほとんどがこの合成インディゴになります。
  • リーバイスのジーンズは1920年代以前は天然インディゴでそれ以降はこの合成インディゴで染められているそうです。

その他、Webや雑誌などに散見される藍やインディゴを表す言葉について

・天然インディゴ:これは、上記の藍を指すことが多いです。天然ものということは、化学的に作られたものとは異なりますので、自然界にある不純物等が含まれています。またの名を、天然藍、本藍、ナチュラルインディゴと言われます。

合成インディゴ:これは上記のインディゴを指します。化学的に量産化に成功したもので、化学式は本藍と同じ。化学的に生成されるものなので不純物を含まず、ピュアインディゴと呼ばれたりします。

ちなみに、inBlueのスーツに使用される生地でKNから始まる品番のものには、インド藍が使用されています。つまり、定義としては本藍使用のデニムになります。

ここまで書くと、「本藍ってことは、藍染めということですか?」という質問が出てきそうなので(答えはNoです)、次回は、藍染め含めた染めについて整理していきたいと思います。


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