Commitment
こだわり

Commitment 01

縫製

こだわり 1
“国内最高の手仕事”
生地と並びスーツの品質を決定づける最も重要な要素は、縫製です。
inBlueのデニムスーツは縫製に関しても最高品質にこだわり、国際衣服デザイナー・エグゼクティブ協会(IACDE)から三ツ星認定を受けた国内協力工場で生産しています。この協力工場は、毎年、国内外のトップモデリストによる指導を受けることで、常に業界の最前線で圧倒的な技術力を維持しています。

一般的なスーツは生産合理性を追求し機械化された100ほどの工程で構成されます。一方で、inBlueのスーツはパターン製作、裁断などはハイテク化を推進し、パーツごとの縫製に関しては高度なハンドメイド技術を用い、実に400ものプロセスを経て完成します。
ひとえに一着にかける工程が多いほど良いというものでもありませんが、inBlueが求めるスーツの品質を追求すれば一般的なスーツとは比較にならない作りこみが必要となるのです。このあくなき細部へのこだわりこそが、パターンオーダーでフルオーダーの品質を実現可能としているのです。

日本人の体型に合う設計

スーツにおいて仕立ての良し悪しが顕著に現れ、着心地を大きく左右するのが「肩回り」といわれています。
もちろん、inBlueのスーツも肩回りの仕立てには特にこだわりをもっています。
肩の美しさを表現するためにサルトリア仕立てのしっかりとしたラインを残しつつ、肩幅の出し入れだけでなく、前肩補正、撫で肩/いかり肩補正、アームホールの深さ調整など各種特殊補正を行うことも可能です。

また、日本人に多い巻肩(肩が前方向に巻く体型)もカバーできるようアームホールの形状を独自に開発し取り入れている点も特筆すべき点です。
単なる「楕円形状」ではなく「そら豆形状」の小振りなアームホールは、前肩部分にスペースを作ることが可能となり、見た目はより美しく、そして着心地の良さを極限まで追求しています。

立体感を生み出す芯地

芯地とはスーツを支える骨のようなもので、ジャケットの前身頃に入りハリ・コシを与え、ジャケット全体のシルエットや立体感を決める重要な要素の一つです。
芯地は大きく分けると、馬の尾など動物の毛で作られた「毛芯」とアイロン熱等で接着する「接着芯」の2種類に分けられます。

inBlueでは、前身頃・ラペル(衿裏の表地と芯地を縫い合わせる工程=ハ刺しを含む)など、全ての芯地に毛芯を使う「総毛芯仕立て=フルキャンバス」を用いています。
総毛芯仕立てのスーツは接着芯と違い、シルエットに美しい立体感を生み出し、復元力も高いので型崩れせず長期間に渡って着用可能です。

難しいデニムをどう縫製し仕上げるか

どんなに技術の高い縫製工場でも、デニム素材をウール素材のように扱い、ましてや着心地の良いスーツに仕立てていくことは至難の業です。それは、ウールの素材とデニムの素材には、根本的な違いが存在するからです。
そもそも、ドレープ性が高く生地の柔軟性が高いウールの生地と異なり、デニム生地には綿素材独特の硬さがあります。これはinBlueのオリジナルデニムが、いくら薄く、軽く、しなやかに織られている生地でも、デニム生来の特徴ゆえ変えることはできません。

この前提条件のもと、inBlueではウールのスーツと同等またはそれ以上の着心地を実現していくことに注力しています。
例えば、肩やアームホールの可動域を広く確保し立体的に構築する「いせ込み」という技術があります。
※いせ込み:肩の前身の生地に対して、後ろ身を10㎜前後多くし肩甲骨周りの可動域を持たせたり、アームホール周に対し18㎜程度生地を多く使い袖付けを行い前肩体型に対応する。
いせ込みの技術は、柔軟性のあるウール素材でも高い縫製技術とアイロンワークが必要となります。言うまでもなく、デニムのようにハリがある素材で実現するのはさらに困難を極めますが、inBlueでは肩とアームホールのいせ込み技術を高いレベルで実現しています。
また、気温や湿度による生地の伸縮に関しても、ウール素材では、長年蓄積したデータや職人の経験により、ある程度予想することが可能です。
一方で、inBlueのオリジナルデニムに関しては全てがオリジナル規格であるため、新しい生地ができるたびに生地の伸縮性等を独自に検証し、その生地ごとに合わせた縫製やアイロンワークを取り入れています。

熟練した職人による手間暇かけた製造工程があるからこそ、スーツを纏ったときに感じる圧倒的なフィット感と、生地本来の質感を最大限に引き出した美しい仕上がりが実現できているのです。
このようにinBlueのスーツは単なる衣服という域を超えた、「特別な一着」をお届けするため、細部にわたり心を込めて仕立てられています。
手に取っていただければ、必ずやその違いを実感いただけることでしょう。
Commitment 02

採寸

こだわり 2
スーツの仕上がりを左右する最も重要な要素、それは採寸技術です。
では、身長や体格、各部のパーツの長さなど、その数値だけが正確に分かれば採寸を行うフィッターは必要ないのでしょうか?

オーダースーツを製作する際、採寸という行為は専門的で、ややもすると機械的かつ無機質な作業工程に映りがちですが、実はそのイメージとは正反対。本当は、お客様と最も密にコミュニケーションが必要な場面なのです。

人の身体の特徴は十人十色、その上好みも人それぞれです。
採寸担当者が正確な採寸技術を有するのは最低条件で、その先にある数字には現れない身体的な特徴の把握が必要となります。また、着用用途や場面、着用してどなたに会うのか、そしてこのスーツを着て何を実現したいのかに至るまでのヒアリングを経たうえで、ベストな提案を行うことをinBlueでは採寸と定義しています。言い換えれば、inBlueの採寸は、ある種「コンサルティング」でもあるのです。
inBlueオーダースーツは、パターンオーダーをベースにしながらも、フルオーダーに相当するフィット感を求めることが可能です。
ジャケットは、袖丈、着丈、ウエストはもちろん、肩幅やアームホール、さらには背幅、袖幅といった細部に至るまで調整することが可能です。
また、撫で肩、いかり肩、前肩、猫背、反身、屈身、鳩胸等の身体的特徴を把握したうえで、特殊体型補正を加えることが可能です。
スラックスにおいても同様に、渡り幅、中間幅、裾幅はもとより、前腰(反り腰)、平尻、出尻等、細部にわたる補正まで対応可能です。
実際の採寸では、サイズ補正後の着用イメージをお客様と共有するために、実際にピン補正箇所を留めながら確認していきます。
その際には、デニムの生地の特徴だけでなく、お客様のスポーツ歴なども考慮したうえで、着心地を優先しつつお客様のお好みのシルエットになるように調整をいたします。

このようなプロセスを経ることで、inBlueのスーツはお客様の個性を最大限に引き立てるとともに、その着心地と美しさを極めた一着となります。
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