カジュアルとフォーマル。一見、相反するファッションの組み合わせを実現したのが、inBlueのデニムスーツです。
創業30年以上のデニムの専門生地屋を母体とするinBlue。
デニムと言えば、「重い」「厚い」「扱いにくい」というのが常識ですが、inBlueのデニムは正反対。
足掛け10年、試行錯誤の末に「軽い」「薄い」「扱いやすい」という、
既成概念を根本から覆す生地を世に送り出しました。
「デニムをジーンズというカジュアルな装いだけでなく、上質な生活の中にも取り入れたい。
シックな遊び心を表現しつつ、アクティブなスタイルを追求する。」
そんなコンセプトから、2007年にinBlueは誕生しました。
誰も着手しなかった分野に可能性を見出し、
デニムスーツというカテゴリーを創り出したことにこそ、
デニム業界のGame ChangerとしてのプライドとDNAを感じ取れるはずです。
デニムはジーンズに代表されるカジュアル素材なので、
粗野感や色落ちが表現しやすいよう
企画・生産されています。
一方、inBlueの生地は一般的なデニムのコンセプトとは全く異なります。
inBlueでは「デニムを用いた上質な着こなしをフォーマルスーツで実現したい」という想いから、
2007年に極限まで色落ちしにくい‘エバーブルーデニム’の開発に成功しました。
現在では、デニム特有の雰囲気を宿したオーセンティックな生地のほか、
ストライプやチェック柄まで50種類ほどの生地を展開しています。
ところで、デニム産業は「大量生産・大量消費」を前提とする生産構造の上に成り立っているため、
結果的に使用されず大量に破棄されてしまうという社会問題が存在します。
その様な現状を変え環境に配慮したモノづくりを行うことこそ使命と考える当社では、
使用する生地はすべてオリジナル企画とし、「小ロット生産・完全使い切り」という
一貫した方針を貫いています。完全オリジナルの生地に拘り続け、
デニムの生産システムの常識をも覆してきた生地屋としての生き様を感じてください。
生地と並びスーツの品質を決定づける最も重要な要素は、縫製です。
inBlueのデニムスーツは縫製に関しても最高品質にこだわり、
国際衣服デザイナー・エグゼクティブ協会(IACDE)から三ツ星認定を受けた国内協力工場で生産しています。
アパレル生産にもコンピューターが導入され、合理化が著しい昨今ですが、やはり服は人間が着るもの。
そして、人間の手によって生み出されるもの。
どんなに機械の能力が進歩しても、技術と経験に裏付けられた人間の目や手、
そして感性や感覚を超えることは出来ないと考えます。
時代が変わっても失われることのない「着心地」への愛着が、
古風ともいえる手作業へと原点回帰させているのです。
平らな服地を立体的でドレープのある服を作るために欠かすことのできない縫製技術。
サルトリア仕様の美しいシルエットを保ちつつ、ソフトで着心地が良く、ゆとりある動きを可能にさせる技術。
これらは、培われた技術の継承と世界に通用するもの作りへの、あくなき追及の証明といえます。
私たちの仕事は単に「お客様に似合う生地を選んで、採寸をする」ということではありません。
お客様のスーツを仕立てる目的をよく把握したうえで、
その目的に合うよう的確なサイズアドバイスを行い、
着こなしの提案まで行っていきます。
ただ、それだけではお客様と、本当の意味での信頼関係は生まれないことを知っています。
デニムスーツを着用した先にあるお客様の喜ぶ姿まで考え、
「お客様の人生を豊かにする」ことに真剣に向き合います。
一着のデニムスーツを単なる一着として終わらせず、
お客様と作りあげる人生の1ページとして、ストーリーを紡ぐのです。
我々inBlueは、人生のドラマティックな場面のすぐ傍において欲しいという
少々出しゃばった想いがあってこそ、着る人の人生を心から応援し豊かにできるものだと信じています。
時にお客様と一緒に悩み、そして笑えるような強い絆を形成することにこそ、真のブランド価値を見出しています。