inBlueのオリジナルデニムシャツへのこだわり ~前編~
こんにちは、スーツinBlueの代表 松岡浩文です。
9月に入ったものの、連日猛暑日が続いておりますが、みなさまお変わりございませんか。
気付けば10/1(水)から始まる東京オーダー会の開催まで1か月を切り、
また11月の名古屋、福岡のオーダー会も迫ってきましたが、ご都合はいかがでしょうか?
この暑さですので例年に比べ予約状況が芳しくありませんが、逆に今なら予約枠を選びたい放題です(笑)。
今回のブログでは、普段その存在がスーツの陰に隠れてしまいがちですが、
密かなる人気を博しているinBlueのデニムシャツについてご紹介します。

現在、inBlueオリジナルデニム生地は10種類ほどご用意があり、今までで最も色の選択肢の幅が広いです。
それもあってか、スーツをオーダーする際には併せてご注文をいただくことが多くなってきました。
せっかくならシャツもデニムで統一し、全身inBlueコーディネートに挑戦してみてはいかがでしょうか?

さてさて、今日はinBlueのシャツについてお話をする日ですので、
まずはデニムシャツの生地全般に共通することからご紹介しましょう。
少し長くなりますが、inBlueのシャツに関しての「そうだったのか!」を満載しましたので、読み応えは十分です。
【生地】
最大の特徴は「しなやかで、光沢があり、肌触りが良い」こと。
これは、綿の中でも特に繊維長が長く最高級のスーピマコットンを使用しているからです。
その手触りは、美しい見た目をはるかに凌駕するもので、もはやデニムのそれとは思えません。
(100番手双糸程度の生地厚なので、いわゆる薄手のビジネスシャツと同等です。)

ついつい毎日着用したくなり、洗濯による色落ちが心配されますが、ご安心ください。
深くしっかりと縦糸を染める技術を用いていますので、そう簡単には色落ちしません。
長くインディゴの深い色が楽しめます。これはドレスのシャツをデニム素材で作る際の必須条件かなと思います。
デニムゆえ確かに一般的には「色落ち」というのも醍醐味の一つですが、inBlue的にはそこは「色落ちし無さ」にこだわっています。
2年くらいハードに着用すると、「まあまあ色が落ちてきたかな」と感じるくらいです。
【縫製】
また、注目すべきは、日本トップレベルの工場で縫い上げられる縫製技術の高さです。
これも語り始めるとキリがないのですが、少しだけご紹介します。
・パターン(型紙)
inBlueでは<細身>、<普通>、<ややゆったり目>の合計3つの種類の型紙を用意し、そこからオーダーで調整をかけるので全、体型をカバー可能です。
パターンの特徴は、少し袖山を高い位置にすることで、袖幅狭くし着る人のスタイルやシルエットを美しく見せることです。
また、「オフセット」といい、襟やカフスは裏地に控えをとることで自然とロールすることで、首や手首に馴染むように設計されています。
当然、ネクタイを締めた際にも、この特徴は大きく影響し、Vゾーンを引き締まったものにしてくれるのです。
さらに、「カーブカフス」といい、ジャケットからみえるカフスの先がジャケットの袖口と平行に見えるように設計しています。

・運針数
シャツ好きの間で交わされる会話のトピックに「そのシャツ、運針数はどれくらいで叩いているの?」というのがあります。
運針数の定義は、「3cmの間に何回針が落とされるか」というもの。
もちろん生地によって多い場合、少ない場合がありますが、一般的なシャツだと18針前後です。
inBlueのシャツに関しては21針~23針を用いていますので、ステッチの雰囲気に高級感やエレガンスさが宿り、その完成された美しさは、名だたるファッションマエストロ達をも唸らせてきました。
以下URLにその魅力が余すところなく記載されていますので、ぜひご一読ください。
以前オーダーいただいた、元『MEN’S Precious』編集長/現『和楽web』編集長のブログを引用させていただきます。
・巻き伏せ本縫いと貝ボタン
これぞ、メイドインジャパンの技術ですが、当然ながら高級ドレスシャツの定番縫製=巻き伏せ本縫いです。
また、ボタンに関しても貝ボタンを選択可能ですので、ディティールまで存分にこだわることが可能です。

ちなみに、価格については、オーバーサイズ以外のオプション金額は設定なく、一律33,000円(税込)。
つまり、襟の形を変えたり貝ボタンを選択しても、また刺繍を入れても、基本的には料金は変わらないということです。
ここからは展開する生地の種類と簡単な説明を行います。
1. KNSH6330-001

最もデニムらしいインディゴブルーの色合いと雰囲気が特徴的で、大定番モデルです。
一般的なビジネスシャツと比べると少しだけ厚手にはなるが、特にごわつくという着用感は一切ありません。
2. KNSH6330-003

上記KNSH6330-001の生地の色違いバージョンです。
パープルの色合いを入れることで生地に深みを持たせ、独特の雰囲気を醸し出す生地として人気です。
着用感もKNSH6330-001と同様です。
3. SNSH10100-004

100番手双糸程度のさらっとした薄手の生地が特徴です。
シーンを選ばず活躍してくれるベーシックな生地。
先述1と2の生地に比べるとよりドレッシーさを強調したものになり、
結婚式やパーティーなどでも活躍できそうです。
4. SNSH10100-005

上記3の生地をベースにし、ヘリンボーン柄を入れたタイプの生地です。
無地に少し変化を出したいときには、主張しすぎないヘリンボーン柄という選択肢は、大アリです。
5. SNSH10100-006

鮮やかなターコイズブルーの色合いは、やはり人目を引きます。
「デニムとは思えない」という形容詞が良く似合う生地で、
その独特の色合いと光沢感は明らかに特別なものです。
次回は残りの5品番を紹介しようと思いますが、写真には映らない美しさがあるので♪
現物をその目で見るためにもぜひオーダー会にお越しください。
このブログを読んでくださった方でまだinBlueで仕立てたことのない方も、すでに何着もご愛用いただいている方も、ぜひお誘い合わせの上ご来場くださいませ。